J「今度のスタトレ映画は面白かったなぁ、シャーロック。」
S「…。」
J「まさかスタトレ映画でジェットコースター体験が出来るなんて、思ってなかったもんなぁ。」
S「…。」
J「ホントのとこ、2009年のST11以前のスタトレ映画ってさ、時代劇風な様式美がウリだったところがある気がするけど、JJ監督になってからスタイリッシュな近未来世界に様変わりしたって感じだよな。」
S「…。」
J「ぜひあと2~3回は見ておきたいよ。付き合ってくれるだろ、シャーロック?」
S「…。」
J「…って、なんでイキナリ髪を後ろに撫で付け…えっ、凄いよジョン・ハリソンそっくりじゃないか!」
S「あの映画を本当にもう一度見たいのかね、ドクター・ワトソン。」
J「ち、ちょっと待った。公道でジョンハリごっこ始めるなってばシャーロック!」
S「ならば特等席で見せてやろう。」
J「もちろん君の奢りだよな?…って、晴れてるのに何で急に空が暗く…わぁぁぁっ! どこから真っ黒い宇宙艦が湧いたんだ…?!」
S「怖がらなくていい。転送は最も安全な移動手段だ。」
J「ちょっ…何で急に体が光って…わぁぁ!僕の分子が宇宙空間にばら撒かれるなんて真っ平なんだってば!」
S「…医者という人種は皆同じような思考回路ということか…。」
こうしてジョン・ワトソンはあえなくジョンハリに誘拐されたのであった…。
【おわり】